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ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

緑の中で過ごす

雑感

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「自然を守る」という言葉に違和感を覚えるのは、森のなかで生活をする時だ。年に何回か仕事がらみや、自分の趣向に従って森の緑に囲まれて生活をすることがある。

 

森の…あるいは木々のパワーは圧倒的だ。よく遠足やハイキングなどの時、「長袖・長ズボンの着用を」なんて言われた。そしてその時は一笑に付した。だってこの暑さの中、長袖や長ズボンなんて汗だくになってしまう。そしてほんの1時間の山歩きで後悔するのだ。

 

ツタウルシに触れ、マムシグサに触れ、ヤブ蚊はともかく、ブヨに刺され、ハチの羽音に怯え、人の皮膚の無防備さ加減にようやく思い至る。汗をかく不快感など何ほどのものでもない。

 

人は緑の中に在って無力だ。「守る」という傲慢さは、森のなかで過ごしたことのない人の賢しらで、その上っ面の知恵の脆さを圧倒的な存在感で森は打ち崩す。人は滅びても森は残る。自分自身で栄養を創りだす存在に、捕食性の俺たちが叶うわけがない。やつらは光と酸素、あと湿り気があれば生き延びるのだ。

 

森の前に俺は頭を垂れる。

 

年に何回かそうやって俺は心を洗われる。