ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

あの頃の微熱

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高校時代。

 

埃っぽい風に吹かれて登下校した。下校時にたまさか女の子と並んで歩くことがあって、そんな時、いやな気配にふと振り返ると、『不思議の国のアリス』はチェシャ猫の笑いを顔に張り付かせた友人たちが、自転車にまたがってチリンチリンと、ベルを鳴らす。

彼らはそれを『お囃子』と称していた。俺と彼女が門を曲がれば彼らも曲がる、立ち止まると立ち止まる。その上、必要以上の接近はしてこない。たちが悪いことこの上ない。

 

コーラとポテチとセブンスターを持ってドアを叩くと、「上がれよ」と言われる。上がるともうトランプは配られている。ドボンの時間だ。高校生にとっては、シビれるような金が動く。そいつの家は両親とも働いていたのか、いつ行ってもそうやってドボンの場が立って、タバコの煙が上がった。

 

あの頃から相当の間、どこへ行けばタバコが吸えるのかということを真っ先に気にする日々だった。例えば、イギリスで3週間過ごした時だって、真っ先に気にするのはどこでタバコを吸えば良いのかだった。

 

そう言えば中学の頃、部屋でタバコを吸って、吸い殻を捨てかねて勉強部屋の机の引き出しに溜め込んでいた。ある日、いつものようにその引き出しを開けると、オヤジの字で「まだ早い」と書かれたメモが入っていた。

 

俺は灰皿を用意するようになった。