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ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

わざとバスを間違える

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行きは開始時間が決められている会合だったから、最短距離で最速の交通手段を使ってその場所に辿り着いた。

 

たどり着いた場所は、俺が普段利用している路線の駅からは、どこからも遠いトライアングルの中心に位置していた。

 

すこし背伸びをすれば、海だって望めるようなところにあるはずなのに、そんな余裕もなく、殺伐とした雰囲気の中で、殺伐とした時間が1日分流れて、ようやく俺たちは解放された。

 

一気に何百人もの俺のような人々が解放され、バス停はその人々で溢れるのだ。

 

俺は一つ先のバス停までブラブラと歩いて人々をやり過ごした。俺の傍らを彼らでいっぱいになったバスが走り過ぎる。

 

来たバスは、来る時にバスをつかまえた駅、すなわち最短距離の駅より10分ほど遠くの駅が終点だった。

 

当然、それに乗った。

 

思いもよらない景色、思いもよらない人の姿。逢魔が時に、バスは輪郭をにじませて走る。iPodからはThe Bandの「ジョージア・オン・マイ・マインド」が流れてくる。