ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

Hair

 

ヘアー [DVD]

ヘアー [DVD]

 

 もう何回見ただろうっていうこの映画を、また見た。

 

初めて見た時、群舞としてのダンスシーンが、ひとつひとつ素敵だった。今時のロボットのようなブレイクダンスではなく、さりげなく振り向いた表情、アクションを繋ぎ合わせていくようなトゥイラ・サープ(Twyla Tharp)の振付に魅了された。

 

メインキャラクターのヒッピー、バーガーが、送られてきたベトナム戦争への徴兵令状を公園の隅で焼いている。そこへオクラホマの田舎から、やはり徴兵令状を手にニューヨークにやってきたクロードが彼らと知り合い、ニューヨークを案内してもらうことになる。

 

そもそも、彼らが出会ったのはセントラルパークを乗馬するハイソな女性を巡ってなのだが、ベトナムへ行く前にせめてと、その女性の家で催されているパーティーに侵入する。

 

タキシードを着て、スーツを着て、ドレスを着て、上品に社交ダンスを踊る人たちの中でバーガーたちは明らかに浮いている。結局はつまみ出されてしまうのだけど、ひとりだけ、なんか妙にバーガーと気が合って、一緒にダンスまでするオバちゃんが居る。

 

居るじゃないか、親戚にひとりくらい。なんだかお調子者で、場の雰囲気を読まずに、いや読んでも敢えて全体のムードに逆らうようなへそ曲がり。そして、その場だけの隙間産業的にではあるけれど、そっちの方が満たされているように思えてくる。

 

疎外感を出すシーンなら、みんなが彼らを排斥する形にしてしまいがちだけれど、彼女が居ることで、逆にそこがリアルに感じられる。橋本治も「この映画には『あの時代』の冬が描かれている」って書いていた。だからリアルだと。

 

 

IMDbでキャストを調べると、役名はLady in Pinkとなっていた。