ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

そうだ石川淳を読もう

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 昨日の話の補遺として…。

 

『狂風記』を読んだのは大学生の頃だ。まだその頃は下宿する前で、大学まで1時間弱かけて通っていた。その電車の中で少しずつ読み進めて行った。辞書もなしで読み進む。「辞書もなしで」と書いたのは、時として難解で、その難解さが語彙の問題なのか、それとももっと別の部分から来る難解さなのか分からなかった。

 

ひとつひとつの単語の意味を辞書で拾って行ったとしても、ジグソーパズルのピースは埋まらない。そんな感じだ。ジグソーパズルだと思って作ろうとしてたものが、もっと別の3次元の、あるいは4次元を前提としたパズルだったのかもしれない。

 

そんな難解さだ。

 

それをなんだかんだで読み通したということが、俺の中のささやかな自信になった。次いで、その全集に手を出した。神田の古本屋街で選び、友人に車を出してもらい家まで運んだ。

 

その全集も毎日毎日読み続け、全巻読んだ。俺の「全集好き」の始まりだ。その後、「泉鏡花全集」「中上健次全集」「宮沢賢治全集」と買い集めた。

 

残念なことに、読み通したのは「夢野久作」と「久生十蘭」だけだった。泉鏡花に至っては、日本語とは思えなかった。

 

あ、そうか。

 

もう一度、石川淳から読もう。日本語とは思えない日本語を読んでいこう。