ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

バグダッド・カフェ

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随分と昔に、映画好きの友人から「あの映画見てないの?」と勧められたのがこの『バグダッド・カフェ』だ。どんな映画なのか全然分からずに、彼のそのトーンと、ビデオのジャケットに使われている給水塔を拭き掃除している女の人のシルエットから、多分、オシャレ系の映画なんだろうなと思っていた。

 

それをここのところのTSUTAYA祭の中で、やっと見た。

 

ATG系の映画というのがある。俺はそんなに映画のことは詳しくないけれど、ハリウッド系とATG系、それから岩波ホール系という感じであるらしいというのは、小さな頃から分かっていた。間違っても『バグダッド・カフェ』はハリウッド系ではないと思った。そしてその通りだった。

 

初めて見た洋画は『禁じられた遊び』だ。ちょうど小学校の音楽の授業であの曲を扱っていた時に、駅前の名画座で上映していた。俺は独りで見に行った。小学校5年か6年くらいの頃だ。そんなわけで、偶然同じクラスの女子も何人か来ていた。

 

始まるまで少し時間があったので、トイレに行った。不思議なことにそのトイレには、男子用がひとつも無かった。俺は仕方なく和式トイレにしゃがんで用を足した。

 

次の日、クラスで俺が映画館の女子便所に入っていたと話題になった。俺はそういう…スキがある…どこか足りないところが昔からあった。

 

同じ映画館でチャップリンの『モダンタイムス』を見た。余りに面白くて一日中、繰り返し見ていた。

 

銀座まで『ウエストサイド物語』を見に行った。それからミュージカルが好きになって、『メイム』を見た。『ジーザス・クライスト・スーパースター』を見た。『ザッツ・エンターテイメント』を見た。そしてそれと並行するように『赤い鳥逃げた?』を見、『あらかじめ失われた恋人たち』を見た。その傾向はやがて鈴木清順の『ツィゴイネルワイゼン』に結実する。

 

最近は単館上映のゲージツ映画はとんとご無沙汰していたが、『バグダッド・カフェ』を見て、子どものような感想になってしまうけれど、表現の手段は本当に自由なんだと感じた。

 

ジャスミンが少しずつ胸をはだけて、乳房を露わにするシーンがとても良いと思う。