読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

旅の記憶10

f:id:jerryrollsunny:20130730130534j:plain

 

書き継いできたこのシリーズも終わりに近づいて来た。明日には金浦空港から飛び立たなければならない。飛び立って日本という国に帰らなくてはならない。そして旅の終わりに感じる不全感が俺を包んでいる。不全感というと言いすぎかもしれない。なんというんだろう釈然としない感じだ。

 

しようとしていたことのなにひとつ成し遂げることは愚か、することさえもが出来ていない。「旅は人を賢くしない」と言ったのは誰だったか忘れてしまったが、少なくとも俺は賢くなっていない。しかし、賢くなりたいという意志だけはまたひとつ強く鍛えられた。

 

実は10日に渉るこのプロジェクトの話は、もともと後半の5日間だけ行ってくれないかという話だった。それを「んな中途半端なことは嫌だから全部参加させてくれ」と俺が頼んだのだ。それはこの終わりを、きちんと終わりとして感じたかったからだと思う。

 

はっぴいえんどの曲のタイトルを借りて今の気持ちを述べるならば、「さよなら韓国さよなら日本」という気持ちなのだ。じゃあどこへ行くのだ。今いて明日去る韓国に向かってではなく、明日俺の乗った飛行機が着陸をする日本に向かってでもなく。

 


はっぴいえんど〈さよならアメリカ さよならニッポン〉 - YouTube

 

 

何処か新しい所へ。それは歴史の向こう側であるだろうし、物理的な空間を越えた場所であるだろう。俺は韓国語を勉強しよう。日本にさよならをするために。日本で暮らそう。韓国とさよならをするために。そして更に英語の勉強をしよう。そのどちらでもない向こう岸で再会するために。

 

旅の終わり、少々感傷的になっているのかも知れない。しかし、それもまた旅の終わりの一部としてお目こぼしを願う。