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ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

母の誕生日

雑感

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先日母の78歳の誕生日だった。7月7日、七夕の生まれだ。

 

そう聞かされて育ったわけだが、ある時ふと目にした戸籍での出生届は7月2日になっていた。母に言わせると、本当は七夕生まれだったのだけれど、それじゃあ、あんまりそれらし過ぎるので、2日の生まれとして届けを出したということだ。

 

父は、いや、そうじゃないと。逆で、本当は2日に生まれたのに験を担いで7日生まれということで届けたのだと言っていた。俺は親戚のなんとかさんにそう聞いたと。大体、七夕生まれを2日生まれにする意味が分からないじゃないかと。

 

そんなどうでも良い言い争いの絶えない夫婦だったし、そんなどうでも良いことにこだわる母だ。

 

母の名前の漢字は何度か変わっている。仮に「みつえ」としよう。俺が小学校の頃、「美津枝」と書かれていた。学校に届けるプリントの署名欄には確かにそう書いてあった。それがある時を境に「三津枝」と書かれるようになった。そして中学に入ると「みつゑ」とひらがなで。成人して実家を離れてみると、母からの手紙には再び「美津枝」と署名されていた。

 

そこで「あれ?」と気付いたわけだが。

 

そう言えば、そいうことにこだわる母だった。夜、爪は切れない。口笛も吹けない。洗ったばかりの洗濯物をそのまま着る時は、簡単でも一度ちゃっちゃっと畳んでから着る。夜に新しい靴を下ろす時は、マッチを擦って、そのススを付けてから。飲み差しのコップを誰かに手渡す時は、軽くコンコンと指先でコップを叩く。そうしないとどうなる?そう尋ねると、ドブに落ちるという答だった。

 

 

その母は誕生日プレゼントを貰ってご満悦。嬉しそうに冷やし中華を食べていた。