ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

遠くへ行きたい

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町には人間関係がある。その町と町を繋ぐ線路上には、それはない。そこで人は吐息を吐く緩衝地帯だ。「ここ」にある関係性から「そこ」にある関係性に移行する。

 

こちらの町、その駅前にある立ち食いそば屋と、あちらの町、その駅前にある立ち食いそば屋は、同じ系列店であったとしても、それはそれで別物なのだ。

 

どうせ、同じだろ?なんて思っていると、揚げ玉が取り放題だったりして、ネギが入れ放題だったりして、ささやかな幸せを数えたりすることだってあるわけだ。

 

だからといって、何かを期待するわけではない。ほんの束の間のことだけれど、「ここ」と「そこ」にあるその真空地帯で「ロリポップ」を口ずさみながら、バランスをとって線路の上を歩いてみる。

 

それにしても、目の前にあるあのトンネルを、落ち着いて歩いて抜ける自信はない。当面の問題は、それだ。抜けてしまえば、どうってことないのは、分かっている。今、感じられるこの不安を飼い慣らすためにすること。それが「ロリポップ」を唄うことなのかも知れない。