読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

波待ち

サーフィン 雑感

f:id:jerryrollsunny:20130504093244j:plain

 

晴れた日も波がなくて、俺はパドリングの練習をしていた。サーフボードにうつ伏せて、両手をオールに見立てて漕ぐ。これまでサーフボードを持って海に出たのは2回、その2回どちらも強風のもとで波しぶきが立つ日だったので、練習という意識を持って、そのパドリングをしたことはなかった。

 

のんびりと沖までパドリングする。適当なところまで出たら、ボードにまたがって反転する。

 

「バランスを崩しそうになったら、背筋を使って上半身を起こしてください」

 

そう教わった。背筋を使うことそのものが久しぶりのような気がする。それにしても、海にこうして浮いていることの心地良さよ。それだけにヒーリングの効果があるように思える。

 

以前、三代目魚武濱田成夫の詩について書いたことがある。彼のエッセイに、確かこんな場面があった。仕事が見つからなくて往生していた時、海を眺めていたら、「海は仕事なんてしてねぇな」と達観したというものだ。

 

浮力に抱かれ、水圧に抱かれ、全身の歪みが慰撫される。傍らでは優雅におばさんのサーファーが、帽子を被ったまま波待ちをしている。

 

俺は随分と豊かな恵まれた時間を過ごすことが許されている。