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ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

家庭の幸福 太宰治

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太宰治の本を初めて読んだのは、中学校の頃だったろうか。俺の文庫本体験の嚆矢を星新一『ボッコちゃん』とすると、その次の次ぐらいに太宰治の『斜陽』が位置する。なんというか「難しくないじゃんこれ」という感想だったのだ。一人称の会話体というのが親しみやすかったのかも知れない。

 

次に『人間失格』を読んだろうか。『二十世紀旗手』を読んで、女の子に「ワンと言えなら、ワンと言います」なんて手紙のやり取りをしたような気がする。

 

今、ここで話題にしたいのは「クリぼっち」と言い「リア充」と言うこの世相に対してのアンチテーゼを、太宰治に事寄せて言挙げしたいのだ。

 

但し、太宰治のある傾向については、俺は三島由紀夫の「乾布摩擦でもして、規則正しい生活をするべきだった」という言を支持するものだし、石川淳がその自死に際して「もったいないじゃないか、君」と言ったのを、まっことその通りだと感じるものである。

 

ただね、Facebookのタイムラインがキャンドルを灯したクリスマスケーキの写真で溢れかえっているのをみると、半畳を入れたくなる。分かるでしょ?

 

世のシングルズよ、焦らずに今の地平から世の中を見ておくのだ。そしてそのパースペクティブを忘れないようにしておくのだ。「家庭の幸福は諸悪の根源」そうではなかったか。彼に彼女に息子に娘に妻に夫にプレゼントを渡す心性こそが諸悪の根源なのだ。

 

たまには冷えた道路に横になって、星空を見上げながら一服してみようじゃないか。あの頃のように。