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ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

Step!

雑感 音楽

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友人と女の子と三人でどんな曲で踊りたいかという話をしていたことがある。当時は、そう、「ジュリアナ東京」の頃だった。ちょっとしたアスリートの太腿くらいのベルトサイズしかない彼女にしてみるとユーロビートが「ダンスミュージック」だと言う。

 

それは違うぞ、と俺と友人が言い募ったというわけだ。

 

俺と友人の一致した点は、いちばん踊れる曲は、例えばストーンズの曲だということだった。腰が勝手に動き始める。じっとしていられなくなる。俺の結婚式の後、3次会だか4次会だかでカラオケに行った。そこで俺のリクエストした「ブラウンシュガー」のイントロが鳴った瞬間、義理の兄になる人が、マスカラを両手に腰を振り始めた。

 

ディープ・パープルの再結成コンサートに行った。ちょっと照れながら武道館の二階席からイアン・ギランのシャウトを聞いていた。ちょっと照れながらというのは、初めて付き合った年上の女と10年くらい経ってから再会するような照れくささ…そんな喩えは気障に過ぎるかも知れない。「もう若くないから」と座って聞いていた俺は「スペース・トラッキン」のイントロが響いた瞬間、俺の友人の身体に稲妻が落ちたようにビクンとなったのを見た。

 

そういうことだ。

 

勿論、ユーロビートで踊れないわけではない。でも「こうやっておけば踊るんだろ?」って曲では踊りたくない。

 

ジャズだってなんだって、「ワッ」ってなる曲が良いんだ。あれは鈴木翁二のなんてマンガだったろう、「ウイントン・ケリー、良いよ。ある時突然好きになるよ。ワッって泣き出したくなるくらい好きになる」って台詞が出てくるのは。そんな感じで踊るんだ。

 

気が効いたステップなんて知らない。ただ衝動的にケツを振るだけだ。

 

「全てのジャンルに貴賎はない、ただ1流と3流があるだけだ」と言ったのは、村松友視だったか。音楽において、そして俺にとって1流と3流の分かれ目は、「踊れるか」「踊れないか」だ。

 

最近は、専らヘンデルの「メサイア」を聞いて「踊って」いる。