ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

桐島、部活やめるってよ

f:id:jerryrollsunny:20121007165552j:plain

 

彼は妻と渋谷に行った。『桐島、部活やめるってよ』を見るためだ。

 

彼は妻となる女性と知り合ってすぐに結婚した。結婚してすぐに子どもが生まれたので、バタバタと忙しく、渋谷の町を二人で歩くのなんて初めてなのかも知れないなと彼は思った。

 

妻が「どちらかが50才以上の夫婦は、片方が入場料1000円になる」と彼に教えたので、一緒に行くことになったのだ。妻は彼に「べっ別に、一緒に行きたいわけじゃないんだからね。1000円は得だと思っただけなんだから!」って、ツンデレキャラそのままの台詞を口にした。

 

驚いたことにチケット売り場に並ぼうとすると「『桐島、部活やめるってよ』は満席のため、発券をお断りしています」と言われた。

 

近郊の町に暮らしていると、そんなことは考えられないことだ。以前、近所の映画館で『スクール・オブ・ロック』を見た時は、彼のためだけに映画が始まったものだ。

 

ちょっと悄然としながらも、ふたりは渋谷の町をぶらついて「HUB」というイギリスのパブ風の店を見つけビールを飲んだ。そしてフィッシュ・アンド・チップスを食べた。彼は久しぶりに妻にイギリス旅行の時の話をした。

 

それから昔よく行っていた70年代ロックをかける店に行った。ここもふたりで来るのは初めてだ。アタリメを食べ、余り飲めない妻はオレンジジュースを飲み、彼はその店で覚えたラムのソーダ割りを飲んだ。ポリスが「Every move you make〜」と歌っていた。

 

ふたりは、子どもたちが心配しているのじゃないかと、9時過ぎに急ぎ足で家に帰った。子どもたちは、テレビを見て、ゲームをしていた。「どこへ行ってたの?」とは聞かれなかった。「お帰り」と言われた。