ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

白線だけを踏んで

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道路に引かれた白線の上だけを歩いて家に帰る。白線だけでは限界があるので、道路に描かれたペンキの上だけを選んで歩くという形に、途中からルールを修正しても良い。

 

或いは、他の場所と比べて「高く」なっている所だけを選んで家に帰る。

 

自転車に乗った時は足を地面に着けない。例えそれがガードレールだったとしても、地面には着けない。

 

お弁当に入っていたカリカリの梅干しは噛まない。噛まないで口中に保持する。うずらの卵も同じだ。

 

日中は影から出ない。影を踏んで歩く。影から出たら死ぬ。

 

白い砂を「ギンスナ」と呼ぶ。ギンスナは泥団子を固める時に重要な働きをする。泥団子を捏ねたら、固める。充分に固まったら、ギンスナを掛けて余分な湿り気を飛ばす。ちょうど豆腐を揚げる時に、キッチンペーパーで水分を取るようにだ。湿り気を飛ばしたら、日陰に隠す。隠して時々手にしてツバを吐きかけ磨く。艶を出す為だ。そうして充分な艶と強度が出たら、勝負だ。黒光りする泥団子を持ち寄って、ぶつけ合う。勝ったものは残り、負けたものは砕ける。

 

石畳になっているアーケードを歩く時は、ひとマスを二足、ちょうど二足分に収まるように歩く。

 

カマキリを捕まえた時は、野球帽のツバの上に乗せる。乗せたまま歩く。 

 

ギンヤンマを捕まえて、虫カゴがないからポケットに入れ、そのまま忘れて昼寝してしまったヤツが居た。目が覚めた時には、ヤンマは残念なことになっていたが、お蔭で彼はヒーローだ。

 

素敵で無意味な少年の夏。