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ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

スミス都へ行く

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フランク・キャプラ監督の映画だ。純朴な青年がその純朴さを利用される。

 

ボーイスカウトのリーダーとして実績を残した青年が、死亡した議員の代わりに担ぎ出される。次期大統領を狙う悪徳議員と、彼を操る水戸黄門で言うところの越後屋が相談をし、傀儡として青年を利用するのだ。

 

そうとは知らない青年は乗せられて「私の州に少年たちの為のキャンプ場を作る議案を提出します」とか就任記者会見で言挙げしたりして調子に乗っている。

 

青年の父も元政治家で、くだんの悪徳議員と一緒に悪政を正したことがある。悪徳議員もかつては若く純粋だったのだ。

 

今は越後屋と一緒になってダム建設に絡む利権を得て金儲けを図っている。そのダム建設予定地に「少年たちのキャンプ場を作る」と青年が言い出し、引かない。そこで、悪徳議員は「青年は少年たちからキャンプ場を作るという名目で金を集め、それを自分のものとしている」という告発を行うのだ。

 

身に覚えのない虚偽の嫌疑を掛けられ絶望する青年に彼の秘書が語りかける。「逃げるの?子どもたちに何て言うの?勝てないから逃げたと言うの?…この世の素晴らしさはマヌケと言われた人たちの信念の賜物なのよ」 

 

今はもう、そこで前提となっているアメリカの建国精神を手放しで讃える気にはなれない。それにしても、この秘書の台詞は圧倒的な訴求力を持っている。この台詞と出会うために俺はこの映画を繰り返し見るだろう。ちょうど半年に一度は歯垢を取るために歯医者へ行くように。整体に通うように。

 

取り敢えず、この女性秘書が欲しい。