ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

経験するということ

自分のミスにへこたれたり、同僚の愚痴にウンザリしたり、もう何処へも行けやしないんじゃないかって自棄になったりした時、ふと所用で外出した瞬間に吹く風に「あの日」と同じ季節を感じて癒される。

大学の時に友人に誘われて登った山の山頂付近で夏なのに雪渓を見つけた時の風とか。2000メートル級のちょっとした山だけど、それなりに達成感があった。

すぐ裏側が山頂なのに、最後の休憩とか言って、休憩しちゃったんだ。頂上への感激が薄れたことこの上なかった。でも、あの風の通り道は最高だった。

仕事でオックスフォードに行った頃、ジョギングして来た女の子に道を譲った時「cheers!」って声かけてもらって追い抜かれた時の風とかだって吹き過ぎる。今はどうか知らないけど、イギリスではどんな時でも「Cheers」って言った。電話を切る時も。「じゃね」って感じなのかな。

 

その頃、日本ではまだ売ってなかったRed Bullをコンビニで見つけて、酒かな?コーラみたいなドリンクかな?って結局手を出さなかったんだよね。飲んでおけば良かった。今頃ちょっと自慢できたかも知れない。

 

そんなことのひとつひとつが複合して、風になって訪れるとちょっとほっとする。

 

そうそう、そう言えば、ずっと一緒に遊んでいたカナダ人の友だちがいるんだ。仕事関係で知り合いになったね。話しているうちに二人ともモンティ・パイソンが好きだってことが分かって、調子に乗って二人でコメディスケッチとか考えてさ。彼の友だちなんかが集まるようなバーで、下手なお芝居したりしたこともあったっけ。今思うと噴飯もんだね。いや、スケッチが可笑しくてじゃなくてね。あれこそ「痛い」ってやつかも知れない。

 

その彼も2年前に国に帰っちゃって、会えなくなってたんだけど、久しぶりに来日してるよって連絡が来てね。昨日、ビール飲んで酎ハイ飲んで日本酒飲んでって、相変わらずアルコール分解酵素が潤沢にあるパーソナリティを見せつけられてんだけど、この再会もやがて別な風になって訪れてくれることがあるのかなって、そんな風に思った。