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ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

新しいスニーカー ボロボロのスニーカー

床屋に行った翌日は「オハツッ!」と叫びながら頭を叩く。後頭部から頭頂部にかけて擦り上げるようにして叩く。当時の床屋の作法は、刈り上げを以て旨とすることとなっていた。床屋に行った少年たちは昭和時代をありのままに、青々とした後頭部で学校に現れ…

Dance, dance, dance!

初めて外タレのコンサートに行ったのは、キッスの武道館コンサートだ。それは覚えている。しかし、次は?そして次は…となると覚束ない。 ボブ・ディランはその最初期に位置するだろうし、ポール・マッカトニーはチケットだけ取ったが(厳密には取ろうとした…

どんとのように

ぷりぷりアーティスト: ローザ・ルクセンブルグ出版社/メーカー: ミディ発売日: 2000/07/26メディア: CD購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (13件) を見る それで、ここのところどんとの歌声に浸っている。 繊細さとは程遠く、上手いか上手くな…

ボ・ガンボスの『Bo&Gumbo』

久しぶりに駅前のTSUTAYAに寄ったら、懐かしのボ・ガンボス『Bo&Gunbo』が入荷していた。俺が20代の後半に、自宅近くに下宿をし始めた頃、弟からカセットテープを借りパクして聞いていたものだ。それも偶然、貸したカセットデッキに、そのテープが入った…

あの歌が思い出せない

あれはもう2年前になる。中学校の同窓会があった。35年ぶりに再開した俺たちは、見知らぬ同窓生たちと地元に集まった。ぎこちない挨拶を交わしながら、それでも酒の酔いに意識を混濁させるうちに、逆に拡散されて沈殿していた部分が浮き上がってきた。ゆ…

芝居の神様

渡辺えりがまだ渡辺えり子だった頃に聞いた話だ。彼女が確かNHKの番組に出て「芝居の神様」の話をしていた。 芝居の神様が居る。芝居の神様は芝居が大好きだ。だから、若い連中が芝居を立ち上げようと言う時には、芝居の神様が沢山集まってくる。芝居を作っ…

ヒグラシ

仕事を終えようとしている夕暮れ時、雨上がりの空にヒグラシの啼く声がする。ヒグラシと言えば漢字で書いて「蜩」この字を見ると思い出すのは、谷村新司のエッセイ集だ。読んだことはないのだが、家のどこかにずっとあった。家族の誰がどうやって手に入れた…

1980年の喫茶店

以前、レインドロップという喫茶店についての話を書いた。 http://jerryrollsunny.hatenablog.com/entry/2012/06/23/072241 ( ↑ こうやってURLダイレクトの引用じゃなくて、タイトルから飛ぶようにしたいんだけど、やり方が分からない。) Rain Drop(紆余…

ブルース 2

「階名」と「音名」の違いとか色々あるらしいんだけど、単純にアメリカでは「ドレミファソラシド」を「C・D・E・F・G・A・B・C」と呼ぶと理解する。とすると、ギターの6弦は「E」、5弦は「A」、4弦は「D」と言うことだ。 ある日、ギターを覚えたての俺は…

ブルース 1

ブルースというのが「本格」で、カッコイイらしい。 最近流行っているベイ・シティ・ローラーズやキッスなんかの源流を辿ると、ビートルズやストーンズとやらに行き着くそうだ。そして、更にそのルーツを辿ると、ブルースというものがある。だから、洋楽好…

悪癖の始まり

酒は酔えれば上々吉で、そのことにウンチクは必要のないという方だった。最初の酒は盗み酒で、親が作っていた梅酒が床下に仕舞ってあるのを知っていたから、そこから盗んだ。小6の時だ。両親が妹弟を連れて墓参りに行って留守という日を狙って「俺はいかな…

デイドリーム

♪ What a day for a daydream What a day for a daydreaming boy And I lost in a daydream Dreamin' 'bout of my bundle of joy ♫ なんてデイドリームに うってつけな日だ 夢見がちな少年には うってつけな日 デイドリームに迷い込んで 楽しいことばかり夢…

ボウズ

最近だれそれと結婚したなんとかいうグループの人の話ではない。 高校の頃、髪は伸ばすことが解放の証だった。コンサバティブな連中は短髪を旨とする「高校生らしい」髪型をしていた。『赤頭巾ちゃんご用心』という、これは庄司薫ではなく、レイジーという…

シルバー留学

ビートルズのイエローサブマリンに「オール・トゥゲザー・ナウ」という曲がある。その曲を初めて聞いたのは、中学生。同名の映画を見た時だ。すぐにレコードを手に入れて、歌詞版を見ながら聞いてみた。「All」…習ったことある。「together」…難しい単語だ…

朝、交差点を渡っている時にi-podからマイルス・デイビスが流れた

今朝、職場へ行く途中、i-podをシャッフルモードで聞いていた。聞きなれない曲がかかって、あれ、良いなぁこの演奏…と思ったのだ。自らの見識のなさを顕わにするのだが、そこでポケットから取り出して画面を見ると、マイルス・デイビスの演奏だった。 見識…

黄色い大地 陳凱歌 或いは唄うこと

時々不思議に思うことがある。歌うこと。踊ること。 先日フランスで生まれ育ち、フランス人と結婚し離婚されたという方に会った。自分のメンタリティはフランス人なのだと仰る。その癖、外見はご覧の通り日本人なのだとカタコトの日本語で仰る。この孤独が…

瀬戸ちゃん(仮名)に教わった

学生の頃、木工場でバイトしていた。何か汗をかくような仕事がしたかった。木を切って、接着剤を塗って、強度を出すために補強材を裏打ちして、下水処理場の蓋を組み立てていた。 50メートルプールぐらいの大きさの処理場があって、それは下水だからとて…

ジャズ・バー

最初にその重い扉を引いてカウンターに座ってから、今に至るまで、随分とその店のマスターには世話になったという話だ。 池袋に下宿していた時、初めての一人暮らしにワクワクした感情は、ざっとひと月余りで蒸発した。 付き合っていた女の子とも上手くいか…

青春の詩 よしだたくろう

昭和の頃の個人的な話だ。 最初に買ったレコードは何だ?という話題になることがある。「最初に自分の物にしたレコードは」だったら、『黒猫のタンゴ』とかになるのかも知れないが、「買った」のは、よしだたくろうの『青春の詩』だった。 きっかけや理由は…

音楽との出会い。音楽とは出会い。

基本的に自分の音楽鑑賞力はないと思っている。例えば、「初めてビートルズを聞いた時、ラジオの音量を上げた」なんていうことがロック体験の原風景として語られたりするけど、俺が初めてローリングストーンズを聞いた時、その喧しさに閉口した。 ガチャガチ…

Got My Mojo Working

マディ・ウォータースと言えば、ブルースの演奏や録音にエレキ・ギターを使ったその最初期の人物として知られている。ちょび髭を生やし、漫画家のみうらじゅんに言わせると「人生幸朗師匠」のように肩を怒らせて、体を左右に揺すりながら「責任者出てこい!…

Jerry Garciaのこととか、母のこととか

一緒にラムネ堂に行った友達がまだ中3だった頃のある時「今だったら、フ―か、オールマンか、デッドを聞きたいな」って呟いた時に、初めてその名前を知ったThe Grateful Dead。俺が知っていたのはThe Whoだけだった。 そのThe Grateful DeadのJerry Garciaが…

ラムはお好き?

吉田美奈子の『ラムはお好き?』という曲が好きだ。 波の揺れを感じさせるリズムのピアノと、ミュートの掛かったトランペットが、ホンキートンクな船旅のバーを感じさせる。 ♪ 今夜は船のパーティ きっと来る あなたのためテーブル 空けといたのよ いつも横…

吟遊詩人

基本的にギターだけを持っている。それくらいの荷物の少なさに憧れる。そして、町から町へ旅をする。旅っていうか、定住したくないっていうか。基本的に必要なものは、Mac book airだけ、そんな荷物の少なさに憧れる今の俺の原点かもしれない。 それはノマド…

眠る

GWも結局は全出勤。 「怠け者の節句働き」という。怠け者に限って普通の人が休んでいるような時に働いているということ…なのか。いや、ことわざの意味の当否じゃなくて、俺の状態がそういうことだったのかという自問。 そんな自問も出てしまうし、これ以上起…

ラムネ堂

もうずっと昔の話。 山梨県の勝沼に友人が住んでいて、彼の家に遊びに行くと、まぁ、勢い宿泊してくるっていうことになる。俺の実家は都内だったから。 山間の町が何か新鮮で、坂の町を借りたチャリで走り降りたり、押して登ったり。青臭い論議にならないよ…