ジグ・ノート

備忘録のような形でつらつらと…

緑の中で過ごす

「自然を守る」という言葉に違和感を覚えるのは、森のなかで生活をする時だ。年に何回か仕事がらみや、自分の趣向に従って森の緑に囲まれて生活をすることがある。 森の…あるいは木々のパワーは圧倒的だ。よく遠足やハイキングなどの時、「長袖・長ズボンの…

わざとバスを間違える

行きは開始時間が決められている会合だったから、最短距離で最速の交通手段を使ってその場所に辿り着いた。 たどり着いた場所は、俺が普段利用している路線の駅からは、どこからも遠いトライアングルの中心に位置していた。 すこし背伸びをすれば、海だって…

ゴールデンウィーク!

暑い。ビールを飲みたい。でも飲んでしまえば、いつもの味だ。最高のシチュエーションでビールを飲みたい。 昔、糸井重里がラーメンについてだったかプロレスについてだったか、どちらかをどちらかになぞらえて、「プロレスは(あるいはラーメンは)同様に、…

時の言の葉

また友人宅に招待していただき、幾人かの仲間と久闊を叙した。その家のクリスマスオーナメントが西洋の静物画みたようだったので一枚。 美味しいものを食べて、気の合う仲間と笑って、上等の酒を呑む。申し分のない日々を過ごしているわけだ。 そして今日は…

再会&再出発

欧州に住む友人が、年に二回帰国する。彼の立場からすれば海外出張ということになる。俺の立場からすると帰国だ。 彼は帰国すると俺に連絡をくれ、一緒に中華街に行く。昔は、飲みはこの店、餃子はこの店、麺はここで仕上げはこの店とハシゴしたものだが、今…

立ち上がれ20代、走り出せ50代

ゆとりと言われ、ポスト団塊の世代と言われ、どちらにしても自分たちのせいじゃなくてバカにされ来た人々、追い詰められて切羽詰まって立ち上がれ。 役立たずと侮られて実際役に立たず、指示待ちと笑われて実際判断停止することしばしば。停滞している現状を…

体力のピーク

俺は自分自身を蒲柳の質だと認定していた。小学生の頃はひと月、ふた月と学校を休むことがしばしばだった。小学校の頃、スイミングスクールに通わされていたのも、このままでは社会生活を送る上で、問題があるのじゃないかと判断した両親の意向だ。 食は細く…

不安を解消する

基本的に「不安」に苛まれがちである。日常生活とは違う空間で過ごすと、パスポートの場所を確認しようとすることだけでも「不安」になる。 旅にしあれば、「枕が変わって、夜眠れなくなったらどうしよう」「翌日の作業がキツかったらどうしよう」「そのキツ…

秋の夜長的雑感

結局、読めなかった『誰がために鐘は鳴る』もそのままに、『Up』すなわち、『カールじいさんの空飛ぶ家』を買い込み、『Memoirs of Geisha』を買い込み、『罪と罰』を買い込んだ。 ラダーシリーズで、比較的読みやすい英文に沢山触れようという作戦だ。 財布…

ただいま

旅の終わりをまとめる言葉をまだ探し当てることができないでいる。結果的には暑かった夏を逃れるように、韓国に行き、信州に行っていた。韓国はバスタブという文化がない地だし、信州の山奥にはやはりシャワーの施設しか無かった。湯船に浸かることなく20…

次の旅に

韓国から帰り、拾って届けていただいた財布を回収に行き、改めてパッキングをして、次の旅に出た。思えば随分と湯船に浸かっていない。次の旅は国内ながらやはりシャワーの環境で、Wi-Fiも思うように入らない。 10日ほどこちらの更新をストップする次第だ…

旅の記憶10

書き継いできたこのシリーズも終わりに近づいて来た。明日には金浦空港から飛び立たなければならない。飛び立って日本という国に帰らなくてはならない。そして旅の終わりに感じる不全感が俺を包んでいる。不全感というと言いすぎかもしれない。なんというん…

旅の記憶9

訳あって韓国に11泊する出張中だ。日常的な業務をこなす場所はその会社のWi-Fiが飛んでいる。そのアクセスキーは初日に教えてもらい、こうしてブログの更新もこっそりしている。 大体夜は9時に業務が終了する。尿酸値が高い俺はそのまま真っ直ぐに用意さ…

旅の記憶8

韓国のことを殆ど知らないまま来てしまった俺だ。昔から予習は苦手だった。その場に行って泥縄式に色々なことを経験して、恥をかきながら学んでいくタイプだ。努力をしない完璧主義者だから気の休まる時がない。 俺の居るこの郊外は、なんて豊かに土地がある…

旅の記憶7

長期の出張は辛く楽しい。ちょうど1500メートルを泳ぎきるようなものだ。そんな程度のスイマーだということを告白するのだし、更に言うと1500メートルをクロールだけで泳ぎきることはできないスイマーだ。 25メートルプールだったら、1往復ごとに…

旅の記憶6

最も古い旅の記憶は越後湯沢への家族旅行だった。俺の家族と母の妹弟も一緒だった。夏の越後湯沢の国民宿舎に泊まった。車を持っている…運転免許を持っている大人が皆無の旅だったから、宿舎の周りを散歩したりとそんな旅だったのだろう。 近くの川で泳いだ…

旅の記憶5

旅に出て、特に異国の地に在って自分の行動半径を徐々に広げていく時の過程が良い。ホテルならホテルの部屋。そこからラウンジ。そこまでは簡単だ。そのラウンジを一歩出て、誰の助けも借りずにうろつき回る。ゆっくりゆっくり。角をひとつ曲がるのにも躊躇…

旅の記憶4

旅に出て同じ時間を過ごすうちに初対面の時の印象が少しずつ変わっていく。誰でもだ。緊張が解れ油断をし始める。親睦と称して一献交わすのと同じ効果を緩慢に得て行くようなものだ。 一緒にどこぞの裏に隠れて煙草を吸ったりしている時に生まれる共犯感覚や…

旅の記憶3

草津の温泉街にある旅館で年末年始の20日間、泊まりこみでアルバイトをした。その時のことは以前書いたことがある。 それは大学1年の頃だったと思う。俺にとっては十分な旅だった。冗談のように思える雪に包まれた中、同室の男性が買ってきてくれたホワイ…

旅の記憶2

旅に憧れる。旅を辟易する。期待する。諦念を抱く。 日常を離れることで見えてくるものがある。それは間違いない。その見えてくるものは、大抵の場合、自分の脆弱さだったり、他人の強さだったりするから、その事実の直面させられることの面倒臭さは、どうし…

旅の記憶1

初めての国を訪れる時に感じる期待と高揚と不安とそれら諸々を当然の如くに抱える。いつもこのような時にやってくる「あ〜あ、こんな仕事、受けなければ良かった」という気持ちを宥めすかし、それでも家でゴロゴロしながらパズドラをやっている自分の姿に甘…

Ready to Fly

失われた財布は、ほんの少しばかり旅をして、帰ってきた。正確にはまだ帰ってきていない。その消息が知れたということだ。とある映画館の入口にある手すりに置かれていたということだ。俺が行ったこともないところだし、こんなことがなければ決して行くこと…

やべっ!

基本的に極めてコンサバ系だ。何に対してかというと、自分の健康管理についてだ。母が10代に結核療養していたということと関わるだろうし、俺自身が仮死産だったし、子供の頃病みがちだったということもある。 やばいと思ったらすぐに休む。これが俺の基本…

信じてみる

昔、あちこちの温泉に連れて行ってもらっていた時期がある。20才とかせいぜい25才とかの頃だ。俺と直接の師弟関係はない大学教授と知り合い、その人が「ひとりで行ってもつまらないし」と、俺と友人を誘ってくれたのだ。年にそんなことが2,3回あった…

友部正人「あれは忘れ物」

友部正人に『あれは忘れ物』という曲がある。 ♪こんな暑い日には どっか日陰を見つけ 冷たい石の上で 寝そべっていよう 誰のことも考えない おそらく僕自身のことも ただ冷たい石の上で 目を閉じよう そのうちくちの周りには ヒゲが生えてるだろう 額にはく…

King Crimson

高校の頃、信州の山に登ったことがある。いや、大した山じゃない。大した山じゃないが、山を侮ってはいけないのだから、それはやはり大した山なのだ。外輪山があり、その頂上を獲ってから、目指す山の頂きに至るまでに、俺たちのその時の実感で言えば「もっ…

国際線

飛行場が持っている出口としての広がりに、時々幻惑される。 「ここじゃないどこか」へ誘う最終搭乗のアナウンス。飛行機そのものが持つフォルム。面倒くさい出国手続きも魅力的だ。 韓国焼肉弾丸ツアー。チェンマイ。カッパドキア。ロンドン。シンガポール…

いつもの町

いつもの町に20年住むといつもの町じゃないようにしたくなる。生来の飽き性は不治の病らしい。つまり これまでに5回の引越し。それは大した数ではないにしても。 20年以上ひとつの町に住むと引っ越したくなる。その町の持っていた新鮮さをもう一度取り…

ラフティング

川下りというイメージで、友人がガイドをしているラフティングというものに参加した。 ウエットスーツを着てライフジャケットを着て、アクアシューズを履いて…までは良かったのだが、ヘルメットをかぶり、そのガイドから「ホールド・オン!と私が叫んだら落…

夏が終わらない

社会復帰という言葉がある。実際に重篤な困難を抱えて社会復帰を求めている方には、甚だ申し訳ない言い方になるが、俺もたかだか20日ばかりの非・日常的な生活によって、それを困難なものとしている。 単純にあの日々は筋肉の使用量が日常と違っていた為…